2014年「富岡製糸場と絹産業遺産群」が世界文化遺産に登録されました!!

旧官営富岡製糸場

 西小学校から東に直線で300メートルほど歩いたところに、旧官営富岡製糸場があります。
 社会科の教科書にあるように、明治5年(1872年)10月4日に操業が開始されました。明治政府が近代化された欧米諸国への仲間入りを目指していた 中、貿易による外貨獲得の道として、「生糸による輸出振興」を打ち出したのです。そこで以前より、養蚕がさかんであり、水にも恵まれた富岡の地に製糸場が 建 設されることになりました。
 現在は富岡市が管理しており、平成26年4月26日に、ユネスコの諮問機関であるイコモス(国際記念物遺跡会議)から「富岡製糸場と絹産業遺産群(群 馬県)」の世界遺産登録勧告が出されました。さらに、平成26年6月15日からドーハ(カタール)で開催された第38回世界遺産委員会で登 録されました。日本で18番目の世界遺産です。
 また、平成26年、国宝に認定されました。

富岡製糸場公式ホームページ:http://www.tomioka-silk.jp/hp/index.html
富岡市役所ホームページ:http://www.city.tomioka.lg.jp/

蛇宮神社(じゃぐうじんじゃ)

  

蛇宮神社は、西小から約150mほど西にある神社です。 1・2年生は生活科で探検に行ったり、秋になると、5年生が写生に出かけたりしています。
 子どもたちは「蛇宮さん」と呼んで、とても親しんでいます。春秋の例祭には、境内に植木、農具をはじめとした露店が軒を並べ、とてもにぎわいをみせます。子どもたちの楽しみの一つでもあります。
 神社がつくられた年は、はっきりしませんが、上野国神名帳甘楽郡三十二社中の従五位上神明神と考えられる古い神社です。
 もともとは諏訪大明神が、祭られていた地に、明応三(1494)年蛇宮大明神として再建されました。
 前田利家公の五男利孝公が上州甘楽郡内に一万石の所領を受け、七日市に入封してからは、明治維新まで、神社を守護神としてあがめていました。
 「蛇宮」の名は、近くを流れる鏑川の白蛇伝説に由来するようです。(諸説あり)

参考文献:蛇宮神社 社誌  H4年 蛇宮神社発行より

ヤベオオツノジカ(日本地質学会認定「県の石」・富岡市指定天然記念物)

 1797年七日市藩領上黒岩より野口伝吉氏が発見しました。
 その後藩主前田利以公に献上されました。干ばつのときには、雨乞いの具として用いてきたようです。昭和8年前田家より、蛇宮神社に寄贈されました。
 シカの角の化石が完全な形で維持・保管されている例は世界でもきわめてめずらしいようです。平成28年には日本地質学会より「鬼押し出し溶岩」「鶏冠石」とともに群馬県の石として認定されました。およそ3万年前の大型のシカの化石です。

貫前神社

 貫前神社は上野国一の宮と称せられる県下随一の名神大社です。社殿は丘陵の北斜面に南面して建てられていて、丘の嶺にある総門から社頭に至るには下り参 道となっています。このように珍しい社殿配置がなされている点について、昔から諸説がありますが、社地と定めた綾女谷(あやめだに)が古代から祭祀のうえ で重要な聖地であったからと思われます。
 式年遷宮祭・御戸開祭をはじめ多くの古風な神事を今に伝えますが、古典的な神 道の祭祀を知るうえで誠に貴重なものです。毎年12月8日に行われる鹿占神事(しかうらしんじ)は他に例のないもので、国の「記録選択」の対象になっていて、県の重要無形民俗文化財に指定されています。
 境内には、総門・楼門・拝殿・本殿・神楽殿・ 日枝神社などの摂末社などの建物、及び、神仏 習合時代の遺構等が多数配置されています。なかでも楼門・拝殿・本殿は、江戸時代初期の代 表的な神社建築として、国の重要文化財に指定 されています。白銅月宮鑑・梅雀文鏡・竹虎文鏡の3面は国指定重要文化財です。